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ワイヤー中通しドロップハンドルとレバーは年代を合わせたほうがベターという話

自転車パーツ

近年、スポーツバイク、特にロードバイクはワイヤー中通しが当たり前。電動シフトで組めば簡単なのですが、まだまだワイヤーシフトがいいというユーザーが大半ではないでしょうか。

中通しのバイクをワイヤーで組むというのは、ワイヤー(特にシフト)抵抗との戦いであります。

例えばこのロードバイク。レバーから出たワイヤーはハンドル中を通ってフレームの中へ。ダウンチューブからBB下へ。そこから1本はフロントディレイラー、もう1本はチェーンステイを通って、リアディレイラーへ。

昔の(といっても2010年くらいまでの)自転車は、リアブレーキワイヤーはトップチューブ中通しというのはよくありましたが、シフトワイヤーは全て外通し。レバーから出たワイヤーはダウンチューブの受けまで行き、そこからは裸でディレイラーまで。リアは直前の受けからアウターに入ってカーブを描きディレイラーに。途中ワイヤーが裸になるのは、アウターとの摩擦をなくすためです。なので、基本的に必要以上にワイヤーはアウターの中におさめるべきではないのです。

実はこのワイヤーアウター(正確にはアウターケーシングOUTER CASINGといいますが)というのは、直線でない曲がった部分でもワイヤーを通せるという偉大な発明品。これにより複雑な形状でもワイヤーを通せるようになりました。これによりフレーム設計の自由度が増えましたが、カーブの部分にはワイヤーに無理な力がかかるので、どうしてもアウターとワイヤーの間に摩擦が生じます。引きは重くなり、テンションを緩めても戻りづらいということになります。

さらにその昔は、ダブルレバーだったので、アウターに収まる部分はリアディレイラー直前のわずかな部分だけでした。おおらかな時代でした。ワイヤーの抵抗なんて考える必要はありませんでした。

手元変速になってワイヤーの導線が長く複雑になり、アウターに収まる部分が増えました。コンポーネントメーカーはディレイラーのバネを強くしてこれに対応しました。バネを強くすれば戻りはよくなります。引きは引き量を変えることで軽くできます。なので、今のディレイラーのバネのテンションはダブルレバーの時代のに比べると明らかに上がっています。現行のディレイラーをダブルレバーで引くと重い・・・。昔のと比べた場合での話なので、別に問題なく使えるのですが・・・。

話がそれましたが、さてこのエアロフレーム、中がどうなってるのか見てみましょう。

フロントフォークを抜くと、ヘッドチューブの中が見えます。ちゃんと導線が確保されています。ちゃんと作りこんでますね。

ダウンチューブの中はBB下からライトを照らして凝視すること30秒。写真には映りませんが、穴の中はるか向こうのほうに、縦に(というかちょっと斜めなのですが)穴が並んでいます。

なぜこんなことをしたかというと、2本のシフトワイヤーをどっちの穴に入れるべきか探るためです。もしこれが中で真横に並んでいたら、バイクを真っすぐに立てた状態で、進行方向に向かって、フロントメカのワイヤーが左側、リアメカのワイヤーが右側から出てなければ、交差してしまいます。縦ならどっちに入れても物理的に交差しません。

トップチューブ上のワイヤーが入る穴が横に並んでいればわかるのですが、ここが縦なので・・・。試しにどっちの穴にもそれぞれ入れて組んでみましたが、どちらでも問題なさそうです。

この中通しフレームも、カーボンが市場に出始めた2010年くらいのは、ただ穴が開いてるだけで明らかに何も考えてなく、組む時非常に難儀するものが多いのですが、近年のちゃんとしたメーカーのものはさすがに大丈夫ですね。

実はこのバイク、ワイヤーを通したところ、抵抗のほとんどがハンドル側にあります。フレームはほとんど抵抗を感じませんでした。

このアウターキャップが不自然に曲がってるところが最も抵抗になっています。穴がもうちょっと下にあれば・・・ということなのですが、これはレバーとハンドルの年代の違いにあります。

シマノのレバー、当時の10速はワイヤーが上(2ヵ所あり選べる)から出る。11速は内側側面から出ます。

つまりこのハンドルはシマノ10速時代のもので、それに合わせて穴の位置が決められていると推測されます。ついているレバーは11速アルテなのですが、当時の10速レバーだとそこまで抵抗にならずに穴の中におさまります。つまり中通しハンドルはレバーとの年代を合わせたほうがベターなんですね。

別件ですが、10速7900デュラのレバーに、ハンドルは2000から2010年くらいの完成車についていそうなアナトミック。これは外側側面なのですが、穴がクランプに被ってしまっています。

ブレーキワイヤーはきれいに中に収まるのですが、シフトワイヤーはしかたなく外を這わせることに。

ブラケットを下げれば穴に収まりますが、いくらなんでも下すぎます。ブラケットの位置は時代によって流行りがあるので、当時の雑誌などでアナトミックでのブラケットポジションを見てみましたが、そこまで下にはついていません。位置的にシフトワイヤーを通すための穴で間違いないと思うのですが、なんでこんな下に開いているのでしょう・・・。これに関してはミステリーです。

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