ヘッド交換編PART2ですが、別にシリーズでもPART3があるわけではありません。あるかもしれませんが。
さて、今回もヘッドセット交換なのですが、ワンを圧入して組んでみる。
フロントフォークの回転が異常に重い・・・。上の玉押し調整のボルトを緩めると、まあまあ軽くなる。しかしこれではガタがある。ちょっと締めるとゲキ重~!
何かおかしい。フロントフォークを回すと、歪な感触。外から中は見えないので、耳をすましてみよう。ザッ、ザッ・・・と中から音がする。どこかが当たってる!間違いない。
第六感では、下ワンのあたりとみた。フロントフォークコラムの付根あたりにマジックでテキトーに落書きをする。どうせ外から見えないのだから大丈夫。組付けて、回して、また取り出す。削れて落書きが消えているところ、やはりここで間違いないと確信。

ワンが上下で平行になっていないのか・・・。ヘッド上下のフェイシングをしてみる。

再びフロントフォークを戻す。ちょっだけ軽くなったけど、まだ当たってる。
フレームの精度はもう出ているので、フロントフォークのコラム付根の当たっているところを削る。カーボンレッグのコラムはアルミなので削れるのだが、やりすぎて強度が落ちるのは避けたいので、下ワンの当たってるところも若干削る。


戻すと、回転はスルスル~♪

このクロモリフレーム、オーナーが純正のクロモリフォークからカーボンに変えたのだが、どうやらそれから調子が良くなかったらしい。回転が悪いのはもちろん、乗っていてなんか曲がっていく・・・という症状で、うちに来たのが経緯。
アルミコラムのカーボンフォーク、フルカーボンでもたまにあるのだが、コラム付根、接合部分が少し太いことがある。コラム径1-1/8インチに対してヘッドのワン内径は少し余裕があるのだが、少し太くなったコラム下側はワンとの隙間に余裕がないので、特に出ているところが当たっちゃうわけですね。
なので、今回はフレーム側の精度を出す→コラムの出っ張りを削る→ワンの当たるところを削る・・・。まあワンはフロントフォークをあまり削りたくなかったので、やっただけですが。
各パーツのほんのちょっとの精度のズレが積み重なって大きくなる。自転車って、そういうものです。
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